がんの治療法には外科療法、放射線療法、化学療法があり、標準的な方法と
なっています。ただ、医療技術の研究が進み、これらの方法に代わる方法も
研究されていて、そのひとつが高濃度ビタミンC点滴療法です。
これは経口摂取することができないくらいに濃度を高めたビタミンCを
点滴により体内に取り込むことで、治療効果を高めることが期待されます。
ビタミンCが持つ効果として、強い抗酸化作用により、細胞ががん化することを
防ぐことができます。また、免疫機能を増強することや、発がん性物質を分解
して体外へ排出することが挙げられます。
高濃度ビタミンC点滴療法のみで治療を行うのではなく、放射線療法や化学療法と
組み合わせて行うことが一般的です。
標準的な治療方法で効果を発揮できないときにも行われます。
高濃度ビタミンC点滴療法の魅力的なところは、化学療法のときに起こる可能性がある
副作用を考える必要がないことです。
そのため、さまざまな症例に対してリスクを低く試すことができます。
ただ、治療に関する費用については全額自己負担となっています。
また、一度治療をすればいいものというわけではなく、継続していく必要があります。
最初は医師の診察を受けて治療可能と判断されれば点滴による治療が開始されます。
最初の治療を終えると血液中のビタミンCの濃度が適切であるかを調べます。
しばらくの期間は治療を終えた後に血液検査を行い、投与する量が適切であるかを見極めます。
その後は定期的に点滴を行うこととなります。
そのため、通院するための時間も必要となります。
ビタミンCには肌の老化予防にも効果が期待されます。
そのため、皮膚の状態が良くなったということや風邪をひきにくくなったという症例もあります。
ただ、まだまだ研究が進められている段階のものであることを認識しておく必要があります。
また、症状によっては高濃度ビタミンC点滴療法を適用できないケースも存在します。
たばこを吸うとがんの原因になる?がん以外の病気も引き起こす?
タバコが原因になる病気の代名詞といってもいいほど有名なものに肺がんがありますが、
日本の研究ではタバコを吸っている男性30%だと考えられています。
肺がんになる危険があるので禁煙が進んでいると感じている人からすると意外と少ない
ような気もしますが、タバコが引き起こすがんはその他には口腔・咽頭がん、食道がん、
肝臓がん、胃がん、発見治療が難しく死亡率が高い膵臓がんがあります。
それにたばこが原因となる病気はがん以外にもあるのです。
タバコが原因と考えられているものに突然死の原因となる脳卒中や虚血性心疾患、
高血圧、動脈硬化、COPD、糖尿病、EDなど他にもたくさんあります。
タバコに含まれる煙には発がん物質が約70種類もあり吸うとすぐに肺に到達して
血液に通じて全身に運ばれ、DNAに損傷を与えるなどがん発生の様々な段階に
関与しています。
その煙はタバコを吸う人だけでなく周囲にいる人が吸い込むことも危険で
受動喫煙による死亡者数もかなり多くなっているので注意しないといけません。
今すぐ禁煙をすることで長期的な健康被害をかなり低減することができます。
一人で禁煙することが難しい人は禁煙外来など専門医による治療も行われています。